頭越し
あたまごし
名詞名詞-の形容詞
標準
ignoring
文例 · 用例
立ち止まつた私の前に、暗闇の中から、影のやうにひよいと近附いて來たのは、肩掛を頭越しにかぶつた、何となくみすぼらしい身成の外國の婦人だつた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
私は眼を落して、すくんだやうに佇んでゐる女をもう一度頭越しにぢつと見詰めた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
私は疑ひを深めながら、何故かだんだんに身ずくみして行くやうな女の姿を頭越しにぢつと見守つてゐた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
入口に突伏して云ふ下男の取次を、客の頭越しに、鼻を仰向けて、フンと聞き、「何ぢや、もの貰か。
— 泉鏡太郎 『畫の裡』 青空文庫
……景気もよし、見ているうちに値が出来たが、よう、と云うと、それ、その鯛を目の上へ差上げて、人の頭越しに飜然と投げる。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
太吉は八の頭越しに屁放腰になつて覗いてゐる。
— 森鴎外 『金貨』 青空文庫
泰西の名画の中からでも、抜け出して来たような女性を、信一郎は驚異に似た心持で暫らくは、茫然と会衆の頭越しに見詰めていたのである。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
彼は、読経の声などには、殆ど耳も傾けずに、群衆の頭越しに、女性の姿を、懸命に見詰めたのである。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
作例 · 標準
毎日、頭越しについて考えています。
我が社の頭越し戦略は重要です。
頭越しの原理は複雑である。
頭越しという言葉が頭から離れない。