跳び越える
とびこえる
動詞
標準
文例 · 用例
漸くゼーロンも必死となった如く、更に高ハードルを跳び越える通りな恰好で、弓なりに擂り鉢のふちを駆け続けて、いよいよ降り坂の出口にさしかかった。
— 牧野信一 『ゼーロン』 青空文庫
詩人はものを跳び越えるので、橋を渡して考へなければ分らないことが多い。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
吹きつけて来た風や雪は、この外れに来て不意に凹みを跳び越える。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
彼は、なすべきことと、すべからざることとの境を、彼等家庭の清浄さに於てまで、割れた蹄を利用して跳び越えるほど、魂を失ってはいなかった。
— 宮本百合子 『渋谷家の始祖』 青空文庫
大きな馬に打ち乗って、私の片足を靴ごと跳び越えるのもいます。
— GULLIVER'S TRAVELS 『ガリバー旅行記』 青空文庫
いよ/\ボートの中に入り込んで来ると、いきなりボートの半分の長さを、ひょいと跳び越し、それから私の頭の上を前や後へしきりに跳び越えるのです。
— GULLIVER'S TRAVELS 『ガリバー旅行記』 青空文庫
床が散らかっているせいで助走を付けられないため、口を開けた亀裂を跳び越えるのには恐るべき努力が必要だった――が、狂気が私を駆り立てていたのだ。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『時間からの影』 青空文庫
賢者の方は物事の性質をよく考量し、それらをあるがままに評価してから、旺盛な気魄をもってそれらを跳び越える。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫