煩わせる
わずらわせる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to trouble
文例 · 用例
私もそんな事で良人を煩わせるのは厭です。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
しかし一緒に言ってやるのは策の得たものでないから、その方は後廻しにして又君を煩わせるのさ」「ナカ/\考えているね。
— 佐々木邦 『脱線息子』 青空文庫
家政婦を煩わせるよりその方が賢明に思われた。
— A Front of Brass 『鉄面皮』 青空文庫
見台に向かうとき、父はそれらの「善きもの」、「美しきもの」、「聖なるもの」への活きたる使徒となって、醜と意地悪さと、心なき業と、への憎みと嫌忌とを、いつもの遠慮深さにわずらわせることなく、ここでは思う存分叫び、泣き、訴え、かき口説くのだ。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
復員兵の多くは佐世保近くの上陸地から自家に電報を打つたが、佐太郎は神経痛で足の不自由な老父をわずらわせる気にならず、何の前触れもしなかつた。
— 伊藤永之介 『押しかけ女房』 青空文庫
そうすれば、たぶんあなたが答えてくださるだろうというのですが、私にはわざわざあなたにご返事をわずらわせるような質問を出すだけの学問の素養もありませんので、再三辞退したのですが、どんなことでもよいから書いてみろとのことで、しかたなく、ごく短く書いてみます。
— 三好十郎 『清水幾太郎さんへの手紙』 青空文庫