総国
ふさのくに
名詞
標準
Fusa (former province located in present-day Chiba and Ibaraki prefectures)
文例 · 用例
御父、和田左衛門尉義盛さまは、その頃、上総国伊北庄に御滞在でございましたさうで、鎌倉に兵起るの風聞に接しとるものも取りあへず鎌倉に駈けつけてみたら、御子息お二人捕へられてゐるので仰天して、ただちに御ところへ参り、拝謁のほどを願ひいれましたところ、御機嫌よくお許しに相成りすぐに御対面なさいました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
」然る間に前下総国介平良兼、数千の兵を起し、将門を襲ひ攻む。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
将門背走相防ぐ能はざるの間、良兼の為に人物を殺損奪掠せらるゝの由は、具さに下総国の解文に注し、官に言上しぬ、爰に朝家諸国に勢を合して良兼等を追捕す可きの官符を下され了んぬ。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
そこは下総国岡田郡羽生村であった。
— 田中貢太郎 『累物語』 青空文庫
親戚某が世話をして、香以は下総国千葉郡寒川の白旗八幡前に退隠した。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
聖武天皇は仏教に依つて、国家を治めようと思召し、天下泰平、国土|安穏を祈らせ給うて、国毎に国分寺を建てられ、総国分寺として奈良の東大寺を建立された。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
最後に七年四月二十六日に允成の納れた室は、下総国佐倉の城主|堀田相模守正順の臣、岩田忠次の妹|縫で、これが抽斎の母である。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
寛政十年に上総国武射郡北清水村に生れた。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
作例 · 標準
かつて総国と呼ばれた地は、後に上総、下総、安房の三国に分割された。
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古代の総国は、麻の栽培が非常に盛んな地域であったと伝えられている。
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「私の故郷は、昔の言葉で言えば総国にあたる場所なんです」と彼は自己紹介した。
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ウィキペディア
総国(ふさのくに、捄国)は、上古の坂東の国。現在の千葉県を主たる地域とし、茨城県や東京都の一部にわたる律令制以前の旧国名。
出典: 総国 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0