郛
郛
名詞
標準
文例 · 用例
試に書目を検すれば、説郛巻二十九、古今説海の説略、学海類篇の集余四記述、稗海第三|函等に収められてゐる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
説郛と学海類篇とには、著者の名を宋鄭景璧としてあり、古今説海と稗海とには宋鄭景望としてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
只|憾むらくは、書を蔵することの少いわたくしは、説郛以下の叢書を見るに由なく、又性疎懶にして図書館の恩蔭を被ることが出来ない。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
以上書き畢つた時、弟潤三郎が説郛を抄して寄示した。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
説郛本は鄭景壁と署してあつて、「土」に从ふ「壁」に作つてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
元末に至り陶宗儀が輟耕録を書き、元代の故事雜説を集めたが、彼は又説郛といふ大叢書を作つた。
— ――史記より清初まで―― 『支那史學史概要』 青空文庫
現存の説郛はその原本でないといはれ、彼の原本の體裁は之によつては知ることが出來ぬが、ともかく非常に澤山の書を集めて作つたには違ひなく、その中に多くの史料を含むことは、原本でない説郛でさへ、いくらかその中に史料としての著述を見ることを得ることによつても知られる。
— ――史記より清初まで―― 『支那史學史概要』 青空文庫
楊雄は資性恬淡寡營の人で、文を作るにも有の儘を敍し、人に頼まれたからといつて、虚美をせぬ所から、世人の怨を招き、彼れが死んだ後、平生怨を抱けるものが其名節を毀損する爲め、前の十八字を加筆したが、實は雄の原書にはなかつたのであるといふ事である(説郛所輯潛居録)。
— 狩野直喜 『楊雄と法言』 青空文庫