断々乎
だんだんこ
形容動詞
標準
文例 · 用例
こう、きちんとした、理路整然たる、胸のすくような、快刀乱麻を断つってえな風な、「ネー、テー、ドーン」といった調子で、断々乎として、生きて行きてえもんだ。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
断々乎として僕は反対だ。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
その面貌の無邪気なる、そのいふことの淡泊なる、要するに看護員は、他の誘惑に動かされて、胸中その是非に迷ふが如き、さる心弱きものにはあらず、何らか固き信仰ありて、譬ひその信仰の迷へるにもせよ、断々乎一種他の力の如何ともしがたきものありて存せるならむ。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
だってつまらんじゃないか、当然相続している財産を捨てて」「だって厭なら仕方がないわ」「厭だなんて云うのは神経衰弱のせいだあね」「神経衰弱じゃありませんよ」「病的に違ないじゃないか」「病気じゃありません」「糸公、今日は例に似ず大いに断々乎としているね」「だって欽吾さんは、ああ云う方なんですもの。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
そんなにお延を大事にしちゃいませんて」「しかしそれは御挨拶におっしゃっただけね」「いいえ私は本当のところを云ったつもりです」 夫人は断々乎として首肯わなかった。
— 夏目漱石 『明暗』 青空文庫
その正木先生の偉大な学説の原理を、その原理から生れて来た実験の効果を、御自身に証明されるであろうことを、正木先生は断々乎として言明しておられたので御座います。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
……が併しながら呉青秀の忠志と違ってこの実験に対するWとMの誠意ばかりは、今日までも断々乎として一貫している筈だ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
断々乎として造らねばならぬ。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫