話のたね
はなしのたね異読 はなしのタネ
名詞多音語
標準
topic of conversation
文例 · 用例
鎌倉へ来た以上、話のたねに牛に乗って行こうという人もある。
— 岡本綺堂 『恨みの蠑螺』 青空文庫
話のたねに一度聞いて置きたいと思うのですが、運が無いのか、まだ聞いたことがありませんよ」「聞いたところで、運がいいと云うわけでもあるめえ」と、半七は笑った。
— ズウフラ怪談 『半七捕物帳』 青空文庫
話のたねに値段を訊いただけのことだから、ひやかしと云われりゃあ一言もねえ。
— 二人女房 『半七捕物帳』 青空文庫
又会話のたねを仕入れるために一流の流行作品を読む人も少くないであらう。
— 平林初之輔 『商品としての近代小説』 青空文庫
その日は話のたねのつきた様に目黒行の事ばっかり云って居た。
— 宮本百合子 『千世子』 青空文庫
話のたねにちょいとみてもらおう」 などと寄ってくる。
— 海野十三 『金属人間』 青空文庫
それに、王子のほうは、きまりはわるいし、ただおどろいているばかりなのに、王女のほうは、なにしろ百年のあいだ、妖女がおもしろい夢を、それからそれと見どおしに見せていてくれたのですから、いくら話しても話しても、話のたねがつきるということがないのです。
— ペロー Perrault 『眠る森のお姫さま』 青空文庫
歸つて來ていふには『曾我兄弟の仇討の處で私は涙をふき/\見ました、おかげ樣で一生の話のたねにします』と大喜びであつた。
— 土井八枝 『隨筆 藪柑子』 青空文庫