狂文
きょうぶん
名詞
標準
(Edo-period) humorous literature
文例 · 用例
(風狂文章) 古人がすでに言いきっている。
— 種田山頭火 『草と虫とそして』 青空文庫
硯友社の異宗門たる私は『我楽多文庫』の前世紀の歴史については何も知らないが、第一号の思案の巻頭の辞に由ると、五カ年以前狂文の羽檄を四方に飛ばして同好の勇士を狩集めとあるから、私が初めて絵双紙屋の店先きで巨頭の青年思案外史の博覧に驚かされた頃には最早成立していたのだ。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
一、 鐘楼へは懲りてはひらぬ燕かな 也有 也有は狂文を以て名高し。
— 正岡子規 『俳諧大要』 青空文庫
芳菲山人の滑稽家たるは人の知る所にして、狂歌に狂文に諧謔百出尽くる所を知らず。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
そうして、その意志表示が、|吾も人の子なり――の一句に相違ないのだけれども、仮りにもしそれが偽作だとすれば、今度は押鐘津多子を、この狂文の作者に推定しなければならない。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
もしさうだとすると、ドストエフスキーはてんかん文学、夏目漱石は胃文学、ストリンドベリーは発狂文学――。
— ――癩文学といふこと―― 『独語』 青空文庫
ところどころに、句あり狂文ありといつた、膝栗毛まがひの一種の戯作であるが、その途々の寫生畫の筆力には、さすがに南岳らしい非凡さがひらめいてゐた。
— 心猿 『露伴忌』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代の洒落本や黄表紙などは、広義には狂文とも言えるだろう。
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現代の漫才のルーツとも言える、当時の人々の生活を風刺した狂文を読んでいる。
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彼は江戸時代の狂文に魅せられ、そのユーモアのセンスを研究している。
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