下層雲
かそううん
名詞
標準
low-level clouds
文例 · 用例
しかし本当にこの町が見えることは、めったになく、たいていの場合は、下層雲が海岸付近を厚く蔽っている。
— 中谷宇吉郎 『黒い月の世界』 青空文庫
このあたりハワイ群島の海域では、季節風は東北風であって、太平洋の水気を集めた風は、濃い下層雲となって、島の東北部を、毎日のようにおおっている。
— 中谷宇吉郎 『黒い月の世界』 青空文庫
この下層雲は、季節風に乗って、鞍部地帯へ上ってくるが、雲の高さは、普通だいたい六千フィートくらいにきまっているので、この熔岩の原全体をおおうことはめったにない。
— 中谷宇吉郎 『黒い月の世界』 青空文庫
マウナ・ケアは、いつでも、山裾にこの下層雲を曳いて雲上に聳えたっている。
— 中谷宇吉郎 『黒い月の世界』 青空文庫
反対側、マウナ・ケアは、鞍部地帯を半ばおおっている下層雲の上に、赤味を帯びた紫の岩肌を見せて、高々と聳えている。
— 中谷宇吉郎 『黒い月の世界』 青空文庫
ほとんどいつでも下層雲の上に出ていて、しかも空気のきれいなことは、世界第一という場所である。
— 中谷宇吉郎 『黒い月の世界』 青空文庫
核の数は、だいぶ多くなっていて、下層雲の上へ出ても、五百個くらいはあり、頂上でも二百個はあった。
— 中谷宇吉郎 『黒い月の世界』 青空文庫
「行く」とか「来る」とかいうのは多少曖昧な言葉であるけれども、しかもそれにしても上層雲と下層雲とが反対の方向に動きつつある光景は、はっきりと受取れる、それに雲を描きながらも打ち晴れた秋の空の心持もはっきりと覗われる。
— 高浜虚子 『俳句はかく解しかく味う』 青空文庫
作例 · 標準
「今日は下層雲が低く垂れ込めているから、山頂付近の視界はかなり悪そうだね。」
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「あ、見て!あのアスファルトに近いところを流れているのが下層雲の一種の霧だよ。」
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気象観測データによると、高度2000メートル以下に広がる下層雲がこの地域の降雨に影響を与えている。
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