手代わり
てがわり
名詞
標準
文例 · 用例
一方では凄いほどに山おろしが松の梢を鳴らしていたりなどして、不断経の僧の交替の時間が来て鐘を打つと、終わって立つ僧の唱える声と、新しい手代わりの僧の声とがいっしょになって、一時に高く経声の起こるのも尊い感じのすることであった。
— 夕霧一 『源氏物語』 青空文庫
その頃の客は船頭の手代わり位は誰でもしたものらしい。
— 三遊亭金馬 『江戸前の釣り』 青空文庫
その荷物のまわりには手代りの人足が大勢付き添って、一番先に『御松茸御用』という木の札を押し立てて、わっしょいわっしょいと駈けて来る。
— 松茸 『半七捕物帳』 青空文庫
」「水沢さんが刀でもぬくあいだ、女が手代りに櫂を持っていたのかも知れません。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
お節はこの力強い手代りをいかほどよろこんだか知れない。
— 宮本百合子 『栄蔵の死』 青空文庫
大名やその他身分の高い者の乗る駕籠は長棒駕籠といって、棒が長く、八人で手代りに舁くことになっている。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
切棒は実際においては三人で舁き、一人は手代りで休む。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
手代り四人も茫然とした。
— 江見水蔭 『怪異黒姫おろし』 青空文庫