義金
ぎきん
名詞
標準
contribution
文例 · 用例
飲まないと頭が変テコになって仕事が続かないので、止むを得ない義金募集なのだそうだ。
— 夢野久作 『呑仙士』 青空文庫
ムーアは突然例の判事に向って、「目下何々慈善事業のために義金募集の挙があって、我輩も既に寸志を投じたが、君にも御志があるならば御取次致そう」と言い出した。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
私はこれを黙視するに堪えず、幸いいま自分には暇があることでもあり、少しでも孤児院のために義金を集めることが出来たらと考えて、まず東北仙台に向かった。
— ――所信と体験―― 『一商人として』 青空文庫
(一九三五・九)一五 農村匡救の種々相 東北凶作義金の応募額は可なりの嵩に及んでいるらしい。
— 戸坂潤 『現代日本の思想対立』 青空文庫
某右翼団体は、その頃五百万円に上っていた義金の用途を明らかにしろと云って迫っていたが、案外世間では、義金の行方を問題にしていないらしい。
— 戸坂潤 『現代日本の思想対立』 青空文庫
例えば各自治体は農民の未納税金を取り立てねばならない場合が甚だ多いだろうが、そうした自治体が受け取った匡救義金は、農民を匡救する代りに、農村自治体の財政を匡救する方向に使われないとも限らない。
— 戸坂潤 『現代日本の思想対立』 青空文庫
義金の用途はだから決して全部的に明らかにならないし、又なれもしない理由があるのだ。
— 戸坂潤 『現代日本の思想対立』 青空文庫
誰が一体、農民の個人々々の手に、自分達の義金が金や食料やの物品の形で渡ったかどうかを、見届けることが出来よう。
— 戸坂潤 『現代日本の思想対立』 青空文庫