長押
なげし
名詞
標準
beam running between columns in traditional Japanese architecture, esp. within Japanese-style rooms
文例 · 用例
」 押入の掃除をすませて、漸く中から出て来ると、前ゐた人が忘れて行つたらしい粗末な白木の小さな神棚(神道の)、それが茶の間の長押の上に三角の棚を打付けてその上に載せてあるのだが、それを下ろして呉れといふ。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
「あのお写真は、」部屋の長押に、四十歳くらいの背広を着た紳士の写真がかけられていたのである。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
すすめられるままに、ただ阿呆のように、しっかりビイルを飲んで、そうして長押の写真を見て、無礼極まる質問を発して、そうして意気揚々と引上げて来た私の日本一の間抜けた姿を思い、頬が赤くなり、耳が赤くなり、胃腑まで赤くなるような気持であった。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
狩の慰みにもと長押に丸木弓と胡※が用意されてあった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
しかし画架からはずして長押の上に立てかけて下から見上げるとまるで見違えるような変な顔になっているのでびっくりする。
— 寺田寅彦 『自画像』 青空文庫
むかし、尾崎紅葉もここへ泊ったそうで、彼の金色夜叉の原稿が、立派な額縁のなかにいれられて、帳場の長押のうえにかかっていた。
— 太宰治 『断崖の錯覚』 青空文庫
またある時はのらねこを退治するのだと言って、槍かあるいは槍といっしょに長押にかかっていた袖がらみのようなものかを持ち出して意気込んでいたが、ねこの鳴き声を聞くと同時にそれを投げ出して座敷にかけ上がったというような逸話もあった。
— 寺田寅彦 『亮の追憶』 青空文庫
長押の額面の文字を眺めて居る位の感じで、自由と云ふ文字を遠くに置いて之を※悦して居たのである。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
作例 · 標準
日本の伝統的な家屋には、長押という装飾的な横木がある。
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長押に掛けられた着物が、部屋の雰囲気を一層引き立てていた。
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古い民家を訪れると、立派な長押に歴史を感じる。
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ウィキペディア
長押(なげし)とは、日本建築に見られる部材で、柱を水平方向につなぐもの。鴨居の上から被せたり、柱間を渡せたりするように壁に沿って取り付けられる。
出典: 長押 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0