六十六部
ろくじゅうろくぶ
名詞
標準
Buddhist pilgrim (carrying 66 copies of the Lotus Sutra to be left at sites across Japan)
文例 · 用例
御辺は廻国の六十六部とは跡型も無き偽り。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
結構人と評判の高い老人と、なんだか怪しげな六十六部と、この間にどういう糸が繋がっているかを、横から縦からいろいろに想像していたが、やがて彼はお浪に訊いた。
— お照の父 『半七捕物帳』 青空文庫
ここらでもう料簡を入れ替えて、兄や自分の罪ほろぼしに六十六部となって廻国修行の旅に出ようと思い立った。
— お照の父 『半七捕物帳』 青空文庫
久し振りで二十両の大金を受け取った六十六部は、その晩すぐに服装をこしらえて吉原へ遊びに行った。
— お照の父 『半七捕物帳』 青空文庫
六十六部は再び昔の長平に立ちかえって、新兵衛のところへ度々無心に行った。
— お照の父 『半七捕物帳』 青空文庫
小机源八郎は、武州|橘樹郡小机村の郷士の子で、子供の時に眼を患ったのを、廻国の六十六部が祈祷して、薬師の水というのを付けてくれた。
— 江見水蔭 『怪異暗闇祭』 青空文庫
都にまで響いた大盜賊の何某が、六十六部に姿を扮して長いこと平井明神の拜殿に隱れてゐたといふこと。
— 上司小劍 『石川五右衞門の生立』 青空文庫
大和から伊勢へ、伊勢から大和へ、伊賀路の物靜かな麥秋の頃を、六十六部が多く通つた。
— 上司小劍 『石川五右衞門の生立』 青空文庫
作例 · 標準
昔の旅人の中には、六十六部として全国を行脚する者もいた。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
そのお寺には、かつて諸国を巡った六十六部の納めた経典が残されている。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
資料館で、江戸時代の六十六部が使用していた笈を見ることができた。
幻辭AI · gemini-2.5-pro