笠木
かさぎ
名詞
標準
coping
文例 · 用例
飛びもしないのに、おやおやと人間の目にも隠れるのを、……こう捜すと、いまいた塀の笠木の、すぐ裏へ、頭を揉込むようにして縦に附着いているのである。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
――そうすると、見失った友の一羽が、怪訝な様子で、チチと鳴き鳴き、其処らを覗くが、その笠木のちょっとした出張りの咽に、頭が附着いているのだから、どっちを覗いても、上からでは目に附かない。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
角力は五日間首尾能く打って帰る時に、 花「鳥居の笠木を落したから、旦那様鳥居を上げて下さらんでは困る」 と云うので惣次郎が金を出して鳥居を以前の通りにしました、其の鳥居は只今では木なれども花車の納めました石の鳥居は天神山に今にあります。
— 三遊亭圓朝 『真景累ヶ淵』 青空文庫
それからこいつが轆轤座、切梁、ええと、こいつが甲板の丑、こいつが雇でこいつが床梁、それからこいつが笠木、結び、以上は横材でございます」 ポンポンポンといい上げてしまった。
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫
あやはうしろへよろめいて膝を突き、庄兵衛は笠木塀のほうへ歩み寄った。
— 山本周五郎 『十八条乙』 青空文庫
そして、木戸になっている笠木のない部分へ手を掛けると、それを外へ乗り越えようとした。
— 山本周五郎 『十八条乙』 青空文庫
藤巻という家はあった、古びた黒い笠木塀をめぐらせた小さな構えで、門からひと跨ぎの処に玄関が見える、宗吉はいちど通り過ぎて戻り、思いきって玄関に立った。
— 山本周五郎 『金五十両』 青空文庫
両家の庭境は笠木塀になっているが、一部だけ柾木の生垣のところがある。
— 山本周五郎 『艶書』 青空文庫
作例 · 標準
石垣の上に、雨水が浸透しないように笠木が設けられている。
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庭の塀の笠木が古くなり、新しいものに交換することにした。
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神社の鳥居の最上部にある横木は笠木と呼ばれる。
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標準
top part of the upper cross-beam of a torii
作例 · 標準
神社の鳥居の笠木は、長年の風雨に耐え、色が少し剥がれていた。
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宮大工は、新しい鳥居の笠木を丁寧に削り、滑らかな曲線を作り出した。
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参拝者は、鳥居の笠木をくぐり、清々しい気持ちで境内へと足を進めた。
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