相鎚
あいづち
名詞
標準
文例 · 用例
「御尤も」と伝三郎は相鎚打った。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
園遊会に燕尾服を着てくるなんて――洋行しないだってそのくらいな事はわかりそうなものだ」と相鎚を打っている。
— 夏目漱石 『野分』 青空文庫
「そうでございます、何か騒がしい様子でございます」とお雪ちゃんも相鎚を打ちました。
— 胆吹の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
それはとても大きな熊だった」「あんな大きなのはめったにないよ」 バウンがそう相鎚をうって、あとを自分で話しつづけました。
— 吉田甲子太郎 『負けない少年』 青空文庫
身に帯びているこの刀こそ、自分が十六、七歳の頃、赤岩明神に祈誓をかけ、兄は本鎚の座にすわり、自分は相鎚に対って、夜となく昼となく、兄弟ふたりの魂を火として、打ち鍛えた刀なのだ。
— 吉川英治 『山浦清麿』 青空文庫
そなたも慥乎りした相鎚の打ち人がないと、常々、云い暮している折ではあるし……。
— 吉川英治 『山浦清麿』 青空文庫