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今生の別れ

こんじょうのわかれ
表現名詞
1
標準
final farewell (in this life)
文例 · 用例
が、それが今生の別れであろうとはペインは夢にも思わなかったのである。
小酒井不木 「マリー・ロオジェ事件」の研究 青空文庫
「人を討つに、己のみが助かろうとは思わぬから、或いは、これが今生の別れかも知れぬ。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
でも「或る晴れた日」や最後の愛児と今生の別れを惜んで自害する所でうたう、悲しい「子別れの歌」のように派手な、誰でも知っている詠唱とは違って、いい加減なオペラファンには気がつかない、いわば、オペラ通だけが特別に注意する歌なのです。
三浦環 お蝶夫人 青空文庫
棺の前に坐って、滅々と棚曳く線香の煙を見ていると、いかにも今生の別れというような気がして悲しくていたたまれぬ。
久生十蘭 湖畔 青空文庫
たつた一と目、今生の別れに、お孃樣の顏を見れば、私はもう、磔刑柱に押しあげられても、怨みはございません」 喜之助は溢るゝ涙の間から、駄々ツ兒のやうに掻き口説くのです。
死の祕薬 錢形平次捕物控 青空文庫
私は我が父上とまいりますから、これでお前とは今生の別れ
藤野古白 人柱築島由来 青空文庫
(――ひょっとしたら、今生の別れとなるかもしれない。
吉川英治 黒田如水 青空文庫
――そう固く信じている彼は知らず識らずこれを今生の別れのように、可愛い郎党の姿も振り返られ、秀吉の姿も仰がれ、また平井山の暮れゆく山容も眺められていたのだった。
吉川英治 黒田如水 青空文庫
作例 · 標準
「戦地へ向かう息子に、母親は今生の別れを覚悟して送り出した。」
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「病床の父は、子供たちに今生の別れを告げた。」
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「『もう二度と会えないかもしれない』という思いで、今生の別れを惜しんだ。」
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