尾頭
おかしら
名詞
標準
文例 · 用例
初穂、野菜、尾頭付の魚、供物がずつとならんで、絵行燈や提灯や、色色の旗がそこ一杯に飾られて、稍奥まつた処にある祠には、線香の烟が濛として、蝋燭の火がどんよりちらついて居る。
— 平出修 『二黒の巳』 青空文庫
「えゝ、其何だつて、物をこそ言はねえけれど、目もあれば、口もある、それで生白い色をして、蒼いものもあるがね、煮られて皿の中に横になつた姿てえものは、魚々と一口にやあいふけれど、考へて見りやあ生身をぐつ/\煮着けたのだ、尾頭のあるものの死骸だと思ふと、氣味が惡くツて食べられねえツて、左樣いふんだ。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
これえ、御酒に尾頭は附物だわ。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
「ええ、その何だって、物をこそ言わねえけれど、目もあれば、口もある、それで生白い色をして、蒼いものもあるがね、煮られて皿の中に横になった姿てえものは、魚々と一口にゃあいうけれど、考えて見りゃあ生身をぐつぐつ煮着けたのだ、尾頭のあるものの死骸だと思うと、気味が悪くッて食べられねえッて、左様いうんだ。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
尾頭附き、膾、煮染め、數の子、汁椀などがついてゐる。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
順吉は尾頭づきの魚の鹽燒に箸をつけて、何年ぶりでたべるかとわらひ、酒はお愛想に一と口受けただけで二人が話しかける言葉を口數すくなく受け流すのだつた。
— 島木健作 『第一義の道』 青空文庫
「ああ、赤飯に尾頭附きぢや。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
其の後、塩原から尾頭峠を越えた人の噺を聞いた。
— 長塚節 『しらくちの花』 青空文庫