榕樹
ようじゅ
名詞
標準
Chinese banyan (Ficus microcarpa)
文例 · 用例
また○○の木というのは、気根を出す榕樹に連想を持っていた。
— 梶井基次郎 『雪後』 青空文庫
向う岸の橋詰に榕樹の茂みが青々として、それから白い尖塔が抽んでている背景が、橋を薄肉彫のように浮き出さすためであろうか。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
速力計の針が六十五|哩と七十哩の間をちらちらすると、車全体が唸る生きものになって、広いアスファルトの道は面前に逆立ち、今まで眼にとまっていた榕樹の中の草葺きの家も、椰子林の中の足高の小屋も、樹を切り倒している馬来人の一群も、総て緑の奔流に取り込められ、その飛沫のように風が皮膚に痛い。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
本あぜ道は榕樹の林へ向っていた。
— 岡本かの子 『百喩経』 青空文庫
もう行列の先手は二人ずつ並んで榕樹の林の紫の影に染まって行く。
— 岡本かの子 『百喩経』 青空文庫
風がその匂いを送って危うく榕樹の林へ入りかけようとする姫の嗅覚に届いた、姫は袖で顔を覆った。
— 岡本かの子 『百喩経』 青空文庫
五六十歩|下りて、巨人の頬髯のやうに攀援類の纏ひついた鬱蒼たる大榕樹の下迄來た時、始めて私は物音を聞いた。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
巨大な榕樹が二本、頭上を蔽ひ、その枝といはず幹といはず、蔦葛の類が一面にぶらさがつてゐる。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
作例 · 標準
沖縄の公園には、大きな榕樹の木が堂々と立っている。
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榕樹の気根が垂れ下がり、独特の景観を作り出している。
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この榕樹は樹齢数百年と言われ、町のシンボルになっている。
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