言い入れる
いいいれる
動詞
標準
文例 · 用例
しかし間もなく錦紗の絞りの風呂敷包みが届いて、葉子がそのつもりで羽織を着て、独りで燥ぎ気味になったところで、今夜ここで一泊したいからと女中を呼んで言い入れると、しばらくしてから、その女中がやって来て、「今夜はおあいにくさまですわ。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
ともかくも奥へ行って、島川どのにお目にかかりたいと言い入れると、ゆうべから不快で臥せっているからお逢いは出来ないという返事であった。
— 岡本綺堂 『百物語』 青空文庫
半蔵が妻籠本陣へ見舞いを言い入れると、ちょうど寿平次は留守の時であったが、そこでも会所は廃され、問屋は変わる最中で、いったん始まった改革は行くところまで行かなければやまないような勢いを示していた。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
彼が亡き延胤若先生の弔みを言い入れると、師もひどく力を落としていた。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫