槍仕
やりし
名詞
標準
文例 · 用例
それを、かかる真槍仕合にかこつけての成敗かと思えば、彼はそこに忠直卿の好意をさえ感ずるように思った。
— 菊池寛 『忠直卿行状記』 青空文庫
反ハンサムなヘニイジ、それからド・ヴェールは槍仕合いの勇敢な花形だったし、若いブラウンドは、「トビ色の髪で、かわいい顔をして、誰よりもきちんと落ちついて、背が高い、そして」おまけに女王の目が注がれるたびに、さっと頬を染める美しさ、そんな男が、うようよしていたのである。
— ELIZABETH AND ESSEX 『エリザベスとエセックス』 青空文庫
すらりと背の高い、トビ色の髪ときれいな容貌を持ったこの青年は、かつて槍仕合いの殊勲でエリザベスにかわいがられた。
— ELIZABETH AND ESSEX 『エリザベスとエセックス』 青空文庫
彼女は何時間も坐って、槍仕合いを眺めている。
— ELIZABETH AND ESSEX 『エリザベスとエセックス』 青空文庫
かつてはエセックスが、あんなにもたびたび、光輝燦爛と活躍した槍仕合いを――むとんじゃくそうに、おもしろそうに眺めていた。
— ELIZABETH AND ESSEX 『エリザベスとエセックス』 青空文庫
槍をつらねている宝蔵院衆の列の端にいた一人の僧が、合図を下したかのように見えた時である、十数名の黒衣の槍仕は一斉に、わっと、喚きながら、その列をくずさずに、武蔵の右がわへ、駈け廻った。
— 水の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
彼らの頭には、宝蔵院の槍仕たちが控えているという絶対的な恃みがある。
— 水の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
それまでは、満を持して、白い穂先をつらねていた宝蔵院の槍仕たちが、どっと、一斉にうごいたのは、それからであった。
— 水の巻 『宮本武蔵』 青空文庫