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富有

ふゆう
名詞
1
標準
文例 · 用例
みな表町なる大通の富有の家に飼われしなりき。
泉鏡花 照葉狂言 青空文庫
「資本主義は、極く少数の特に富有で強力な国家を極端まで押しやり、それらの少数国家は、世界住民の約十分ノ一か、多く見積って高々五分ノ一しか擁しないに拘らず、単なる『利札切り』で全世界を掠奪しているのである。
黒島伝治 反戦文学論 青空文庫
此処は当時|明や朝鮮や南海との公然または秘密の交通貿易の要衝で大富有の地であった泉州堺の、町外れというのでは無いが物静かなところである。
幸田露伴 雪たたき 青空文庫
当時の外国貿易に従事する者は、もとより市中の富有者でもあり、智識も手腕も有り、従って勢力も有り、又多少の武力――と云ってはおかしいが、子分子方、下人|僮僕の手兵ようの者も有って、勢力を実現し得るのであった。
幸田露伴 雪たたき 青空文庫
柴岡は縣の奬勵品の富有柿を作つてゐるので、その收穫をあてにしてゐる。
島木健作 續生活の探求 青空文庫
柴岡の家は昔から果樹を多く植ゑ、縣の奬勵品である富有柿を率先して作り、今では杉野の家よりは暮しもいい。
島木健作 續生活の探求 青空文庫
まったく、こうした場所に出入りをする富有階級の人間が、怪しさ半分欲半分で、まずこの程度ならばフイにしてもというのが、七万ぐらいのその辺だったのであろう。
水棲人 人外魔境 青空文庫
わけても、田圃の不動堂が、延宝の昔以来の姿をとどめていた頃の事であるから、数奇を凝らした尾彦楼の寮でさえも、鳥渡見だけだと、何処からか花鋏の音でも聴えて来そうであって……、如何さま富有な植木屋が朝顔作りとしか、思われない。
小栗虫太郎 絶景万国博覧会 青空文庫
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富有(ふゆう)または富有柿(ふゆうがき)は、甘柿の品種の1つである。

出典: 富有 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0