這い渡る
はいわたる
動詞
標準
文例 · 用例
洞窟の奥の真暗な横坑にふさぎ込められていた土田は、山を這い渡る途中に、又、第二の落盤でもありやしないか、びく/\しながら、小さくなって、ころび出て来た。
— 黒島傳治 『土鼠と落盤』 青空文庫
地を這い渡る松の間に、乱れ立つ石を削りなして、おのずからなる腰掛けとしたるがところどころに見ゆ。
— 川上眉山 『書記官』 青空文庫
川を隔てゝ薄桃色に禿げた※冠山を眺め、湖水の括れて川となるあたりに三上山の蜈蚣が這い渡る様な瀬田の橋を眺め、月の時を思うて良久しく立去りかねた。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫