階段室
かいだんしつ
名詞
標準
stairwell
文例 · 用例
すぐ突きあたりの大きな室は、たしか階段室らしく、射し込む稲光りが見せたのでした。
— 宮沢賢治 『ガドルフの百合』 青空文庫
) ガドルフはしきいをまたいで、もとの階段室に帰り、それから一ぺん自分の背嚢につまずいてから、二階に行こうと段に一つ足をかけた時、紫いろの電光が、ぐるぐるするほど明るくさし込んで来ましたので、ガドルフはぎくっと立ちどまり、階段に落ちたまっ黒な自分の影とそれから窓の方を一緒に見ました。
— 宮沢賢治 『ガドルフの百合』 青空文庫
本棟には、中央階段とはべつに、非常階段があり、その階段室のわきにはトイレがあった。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
「……ま、とにかく、現場を一度見てやって下さい」 そこで東屋所長とわたしと三田村技手の三人は、老看守の後につづいて、うす暗い階段室に入った。
— 大阪圭吉 『灯台鬼』 青空文庫
玄関の突当りが広間になっていて、そこに控えていた老人の召使が先に立ち、右手の大階段室に導いた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
拱廊の入口は、大階段室の円天井の下にある円廊に開かれていて、その突当りには、新しい廊下が見えた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
やつはかわるがわる、屋根裏部屋に、階段室に、廊下に、玄関にあらわれてはじっとしている。
— DIE SORGE DES HAUSVATERS 『家のあるじとして気になること』 青空文庫
彼は極めて靜かに廊下を過り、出來るだけ音をたてないやうに階段室の扉を開けて後を閉した。
— ブロンテイ 『ジエィン・エア』 青空文庫