葡萄茶
えびちゃ
名詞
標準
文例 · 用例
そこで今ここに一人の葡萄茶式部がいると想像して御覧なさい。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
欄干に赤い襟裏の附いた著物や葡萄茶の袴が曝してあることがある。
— 森鴎外 『二人の友』 青空文庫
チラと其時、向側のプラツトホームに葡萄茶の袴を穿いた若い女の立つてゐるのが目についた。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
チラと其時、向側のプラットホームに葡萄茶の袴を穿いた若い女の立つてゐるのが目についた。
— 石川啄木 『鳥影』 青空文庫
其の中に二足の女下駄の、一つは葡萄茶、一つは橄欖色の緒の色が引き立つてゐた。
— 石川啄木 『道』 青空文庫
雪かづく穂高の山と湖と葡萄茶の繻子の虎杖の芽と 昔は皆とぼとぼと登つていつた峠の尾根の展望で、榛名湖を中心とする早春の快い光景を写真の様に遠くから順に写し最後に脚下のすかんぽの芽に及んで最も精しく之を叙し読者を現場に誘引する手法である。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
藍がちな紫地に小い紅色の花模様のあつたものや、紺地に葡萄茶のあらい縞のあるものやを南さんの着て居た姿は今も目にはつきりと残つて居ます。
— 與謝野晶子 『私の生ひ立ち』 青空文庫
木づくりの古い講堂があり、えび茶のペンキでぬられた優美な鉄さくが、門の両方へのびていっている。
— 新美南吉 『屁』 青空文庫