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襤縷

襤縷
名詞
1
標準
文例 · 用例
蝋や襤縷の部分はすっかり燃えて了って、針金の断片と、犬の骨とが残っているのを、娘の骨として拾い、勿論、何等の疑いも受けずにその場は済んだ。
佐左木俊郎 三稜鏡 青空文庫
そして襤縷に包み、更に油紙に包んで八つの小包にしてリヤーカーの箱の底に詰め、その上へ三尺ばかりの高さの四体の人形を積んで掩隠した。
佐左木俊郎 三稜鏡 青空文庫
両側の狭い浅い溝には、襤縷片や葫蘿蔔の切端などがユラユラした※泥に沈んで、黝黒い水に毒茸の様な濁つた泡が、プクプク浮んで流れた。
石川啄木 赤痢 青空文庫
その男は二人とも、同じやうな襤縷々々の着物を着てゐた。
芥川龍之介 寒山拾得 青空文庫
もしも舞踊劇の舞台でのように、乞食が絹の襤縷を着て、破れたレースをつけて出て来て、優雅な踊りをしながら報謝を乞うのだったら、まだしも見物していられるよ。
カラマゾフの兄弟 青空文庫
それは襤縷を着た不具の老乞食が、車にうずくまっているのを、同様にぞっとするような、もう一人の乞食が、引いている所を見せていた。
日本その日その日 日本その日その日 青空文庫