製出
せいしゅつ
名詞
標準
文例 · 用例
しかしてその不斉一その粗悪なるは、その製出者と営業者とに徳義心を欠くが故なりというも可なり、鑑みざるべけんや。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
一、空想と写実を合同して一種非空非実の大文学を製出せざるべからず。
— 正岡子規 『俳諧大要』 青空文庫
食品製造に従事するものは奮て天下のために衛生上の良品をドシドシ製出すべしだ」と夢中になりて火鉢の上を顧みず。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
化學者の大收獲 私が四十四年に製出した強力「オリザニン」は未だ化學的純粹とは云はれなかつた。
— 鈴木梅太郎 『ヴィタミン研究の回顧』 青空文庫
近来は澱粉製造の会社が設立せられ、この球根を集め砕きそれを製しているが、白色無毒な良好澱粉が製出せられ、食用に供せられる。
— 牧野富太郎 『植物知識』 青空文庫
ここにおいて作家なくして名品の製出を夢見る各家はいかなる常識をもって起案し、いかなる算用をもって結果を望んでいられるか私は実にこればかりはただただ不思議に堪えないで困っている。
— ――製陶上についてかつて前山久吉さんを激怒せしめた私のあやまち―― 『素人製陶本窯を築くべからず』 青空文庫
貿易の振興に名をかりて最悪最低のイミテーションを作るが如き、あるいは得態の知れざる怪奇に近い海外向き劣品を製出する如き、しかもそれが個人的高の知れた利潤に狙いがあるとあっては、日本人の見識が地に堕ちた不甲斐なさを惜しまれるではないか。
— 北大路魯山人 『芸美革新』 青空文庫
其後も斷えず新曲が製出されて遂に千有餘篇にも及んだが、後世に至つて自然に廢れたものも少からず、近代は二百曲内外を以て普通とすることになつた。
— 和田萬吉 『父兄の方々に』 青空文庫