申し条
もうしじょう
名詞
標準
文例 · 用例
怪我をせぬように、御無事で帰るようにとは、ほんのりとキナ臭い匂いが致して、兄ながら只ではききずてならぬ申し条じゃ。
— 江戸に帰った退屈男 『旗本退屈男 第九話』 青空文庫
近頃奇怪な申し条じゃ。
— 江戸に帰った退屈男 『旗本退屈男 第九話』 青空文庫
何ともはや……申し条もござりませぬ」「いやなになに、会うたかも知れぬが年が寄ると物覚えがわるうなって喃。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
あるいはまた、亭主の申し条によって、女の行くえを追跡されてもよい。
— 闇男 『右門捕物帖』 青空文庫
それとも、亭主の申し条をたよりに足取り追われるならば、乗せていった駕籠宿伊予源から洗いはじめて、たしかに浅草へ願かけにいったかどうか、いったならばそれから先どこへ飛んだか、黄八丈、銀かんざし、黒|繻子帯の女を目あてにびしびしとお洗いたてなさることだ。
— 闇男 『右門捕物帖』 青空文庫
うちへ帰つて、あいつの申し条を考へて見ると一応尤もの様でもある。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
うちへ帰って、あいつの申し条を考えてみると一応もっとものようでもある。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
「そりゃあお困りでしょう」「勿論、手前方でも相当のとむらい料を遣わすつもりで居りますが、どうもその、相手方の申し条が法外でございまして、どうしても三百両よこせ、さもなければ、お此さんを下手人に訴えると申すのでございます。
— 弁天娘 『半七捕物帳』 青空文庫