従此
じゅうこれ
名詞
標準
文例 · 用例
山陽は「為勢林崎院長」と書し、凹巷の詩には「経過従此数、咫尺寓林崎」と云つてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
漢人の詩に、歩出城東門、 遙望江南路、前日風雪中、 故人従此去、 別れの杉の下に立って田圃を見渡す毎に、吹雪の中の黒い外套姿が今も彼の眼さきにちらつく。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
天下火葬従此而始也)以前で、未だ火葬の無かつた頃と想像せられるから、『灰』字は何かの誤だらうと云つた。
— 斎藤茂吉 『人麿の妻』 青空文庫
雲山從此別 雲山これより別かる、涙濕薜蘿衣 涙は湿す薜蘿の衣。
— 河上肇 『閑人詩話』 青空文庫
その卷三に艶芳といふ婦人が、情人未央生の變心を疑ひ、之を責めた書翰中に、從此絶交。
— 桑原隲藏 『支那人間に於ける食人肉の風習』 青空文庫