掘り起こし
ほりおこし
名詞
標準
文例 · 用例
が……」 と、私と向き合つて立つた太田は、地下足袋の先きで、川砂から砂利を掘り起こしたり、ひつくりかへしたりして、それを瞠めながら何か考へてゐた。
— 葉山嘉樹 『万福追想』 青空文庫
そしてどれも、低い幅のせまい土手でくぎられ、人は馬を使ってそれを掘り起こしたりかき回したりしてはたらいていました。
— 宮沢賢治 『グスコーブドリの伝記』 青空文庫
小型機導入の中心となったのはむしろ中小企業であり、この市場を掘り起こしていったのは、中小企業の求めるソフトウエアも面倒を見ようとするオフィスコンピューターだった。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
唯一IBMに脅威を与ええたのは、大組織、大企業のデータ処理要求という枠組みの外で新たな需要を掘り起こしえた者のみだった★。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
MYCOM―4の製作記事でも、松本はできる限りマイクロコンピューターをブラックボックス扱いせず、内部の構造や動作の仕組みから掘り起こして、実際の製作記事へと誘導することを試みた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
だが年度が変わって、早水潔が掘り起こしに奔走してきたアプリケーション開発の成果が実を結びはじめた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
葉子は左手を二の腕がのぞき出るまでずっと延ばして、そこにあるものを一払いに払いのけると、花壇の土を掘り起こしたようにきたない畳が半畳ばかり現われ出た。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
幾枚も皮をかぶった古藤の心のどん底に隠れている欲念を葉子の蠱惑力で掘り起こして見たくってたまらなくなった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫