没地
ぼつち
名詞
標準
dead place
文例 · 用例
あるいは一歩さかのぼって、裾野がいまだ生成しないうち、富士と、愛鷹と、箱根が、陥没地帯の大海原に、火山島のように煙を吐いて、浮かんでいたところを想像すれば、今日の豆南諸島の大島、利島、三宅島などが、鋪石のように大洋に置かれているのと似て、更に大規模なる山海の布置を構成するであろう。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
それまで、濛気に遮られてずっと続いていると思われた密林が、ここで陥没地に切り折れている。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫
たぶん、ひっ組んだまま陥没地に落ちたのだろうと、マヌエラは気もそぞろであったが、やがて紅い蔓花で花環を編んで、じぶんを救おうとして死んで故郷へもどったドドのために、接吻とともに底しれぬ墓へ投げこんだ。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫
ドドは、ヤンと一緒に陥没地へ落ちたが、やはり生きていたのだ。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫
サア、陥没地、大梯状盆地というかね。
— 天母峰 『人外魔境』 青空文庫
少なくも三回の氷河期や、回数のわからないほどの大洪水、おそろしい陥没地震などのために、地上の生物はいくたびか死に絶え、口碑伝承もとぎれ、記録も流失紛失して、ほとんど何にも残っていないのだ。
— 海野十三 『海底都市』 青空文庫
ほっと息をついて、見ると、思いもよらない大きな穴が、宛も陥没地のような風に、縁に一尺ばかりの断層を見せて、そこに口を開いていた。
— 豊島与志雄 『古井戸』 青空文庫
……ところがそれが時代が移って、豊臣氏となり当代となり――即ち徳川氏となってからは、その金を利用した誰もなく、金の埋没地も不明となり、わずかにこの地方秩父地方において『秩父の郡小川村、逸見様庭の桧の根、昔はあったということじゃ……』という、手毬唄に名残をとどめているばかりじゃ。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
作例 · 標準
開発計画が中止となり、その地域は没地と化した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
長年手入れされなかった庭は、草木が生い茂る没地になっていた。
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ゲームのマップには、まだ誰も足を踏み入れていない没地が存在する。
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