根深
ねぶか
名詞
標準
Welsh onion (Allium fistulosum)
文例 · 用例
易水に根深流るる寒さ哉「根深」は葱の異名。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
河豚汁の宿赤々と灯しけり と、冬の街路に炉辺の燈灯を恋うる蕪村は、裏街を流れる下水を見て易水に根深流るる寒さかな と、沁々として人生のうら寒いノスタルジアを思うのだった。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
我れを厭ふ隣家寒夜に鍋を鳴らす葱買ひて枯木の中を帰りけり易水に根深流るる寒さかな古寺やほうろく棄つる藪の中月天心貧しき町を通りけり 此等の俳句に現はれる、抒情味の本質は何だらうか。
— 萩原朔太郎 『冬の情緒』 青空文庫
けれども一日おきに向い合っているうちに、二人の距離と、彼自身の中に否応なしに育っていく無体な欲念との間に、ほとんど憎しみともいえそうな根深い執着を感じはじめていた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
先祖ぼめ、故郷ぼめの心理で、今までの多くの人は平安朝文明は大層立派なもののやうに言做してゐる者も多いことであるが、少し料簡のある者から睨んだら、平安朝は少くも政権を朝廷より幕府へ、公卿より武士へ推移せしむるに適した準備を、気長に根深く叮嚀に順序的に執行して居たのである。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
」 根深く問うに包みおおせず、お貞はいとも小さき声にて、「よく御存じでございます。
— 泉鏡花 『化銀杏』 青空文庫
彼の魂や肉體は分けられて、いよいよ根深く大きくなつたのであらう。
— 素木しづ子 『三十三の死』 青空文庫
十四章十四節においては「人もし死なばまた生きんや」との来世問題を一の疑問として提出せし有様であったが、再生の要求彼に根深くして、遂に十九章に至っては二十六節の如き明白なる来世信仰を抱くに至ったのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
作例 · 標準
鍋料理には根深をたくさん入れたい。
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根深を切って薬味にした。
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この地域の根深は甘くて美味しい。
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