空涙
そらなみだ
名詞
標準
crocodile tears
文例 · 用例
バイロンが英国を去る時の咏歌の中に、「誰れか情婦又は正妻のかこちごとや空涙を真事とし受くる愚を学ばむ」と言出けむも、実に厭世家の心事を暴露せるものなる可し。
— 北村透谷 『厭世詩家と女性』 青空文庫
「会いとうて会いとうて」 という空涙。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
演技も真に迫つてゐて観客から見ては、舞台の上の俳優達が何処までが真個うに涙を流し、どこまでが空涙かわからぬほどであつた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
――切実な悲鳴、どこの兵隊でも死に際には切実な声をあげる――と諸君は言ふだらう、だが支那の兵隊は、特に各国の兵士よりも高い悲鳴をあげるのだ、棺はしづかに運ばれて泣き女は棺に泣きながらついてゆく、空涙をかほどまでにも真実らしく流す技術をもつた国民は世界の何処を探してもないだらう。
— 詩集(5)飛ぶ橇 『小熊秀雄全集-6』 青空文庫
バイロンが英国を去る時の詠歌の中に『誰か情婦又は正妻のかこちごとや空涙を真事として受くる愚を学ばむ』と言出でけむも、実に厭世家の心事を暴露せるものなるべし。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
「空涙溢したかてあかん。
— 上司小劍 『天滿宮』 青空文庫
お話二つに分れまして、丈助は空涙を零しながら根本の宅へ帰って参りますと、おみゑは案じて居りまする。
— 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) 『粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)』 青空文庫
「それは空涙というものではないんか?
— 葛西善蔵 『贋物』 青空文庫
作例 · 標準
彼の流す空涙に、私はもう騙されない。
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彼女は空涙を流して、同情を誘おうとした。
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そんな空涙を見せても、誰も味方にはなってくれないだろう。
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