単純素朴
たんじゅんそぼく
名詞形容動詞
標準
plain and simple
文例 · 用例
季節の触れ方は多種多様で一概には律しられないが、触れ方が単純素朴なほど、季節は味はふ人の身に染めるやうである。
— 岡本かの子 『初夏に座す』 青空文庫
貴族的であると同時に平民的であり得るところまで、単純素朴化され、純真純美化されている。
— 夢野久作 『能とは何か』 青空文庫
商店が市街の最大の装飾となっているヨーロッパの街々に比べて、今さらモスコウの単純素朴なことに驚いても始まらぬ。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
この頃は、黄金のこはぜというような単純素朴な、云わば庶民的成金の夢物語は人々の耳に入らないけれども、本が大変売れるということにつれていろんな話を又聞きする。
— 宮本百合子 『今日の読者の性格』 青空文庫
アグネス・スメドレイ女史のルポルタアジュ「馬」は、単純に書かれた短いものであるが、中国の今日の作品から遠くおかれている読者に、魯迅の短篇や「阿Q正伝」に描かれている村の出来事や人物とは異った出来事、人物の活躍が、単純素朴な形で今日の中国の農村におこりつつあることを物語っている。
— 宮本百合子 『近頃の話題』 青空文庫
現代の女は、決してあらゆる時と処とでそんなに単純素朴に真情を吐露し得る事情におかれてはいない、そのことは女自身が知っている。
— ――女らしさの昨日、今日、明日―― 『新しい船出』 青空文庫
当時は映画などは無論なく、寄席にも芝居にも行かず、勧学の文にある、「書中女あり顔玉のごとし」などということが沁み込んでいるのだから、今どきの少年の心理などよりはまだまだ刺戟も少く万事が単純素朴であったのである。
— 斎藤茂吉 『三筋町界隈』 青空文庫
然し、いくら嫌だと言い張っても、むつかしい条件をいろいろ持ち出しても、結局は無視されそうになったので、最も単純素朴な策略を思いついたのである。
— 豊島与志雄 『女心の強ければ』 青空文庫
作例 · 標準
彼の単純素朴な人柄が、多くの人から愛されている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
その昔話は、単純素朴な言葉で綴られている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼女の絵は、単純素朴ながらも見る人の心に残る。
幻辭AI · gemini-2.5-flash