霊筆
れいひつ
名詞
標準
文例 · 用例
如何なる霊筆を持てるものも、誰かは彼の様なる自然の大威力に圧せられてはその腕|戦のかざるべき、と。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
――いや、うっかりオルチー夫人の話になってしまったが、「半七捕物帳」になると、実在の半七その人が「偶然」即ち神の力を多く借りた人であるだけ、それだけ探偵そのものの興味は薄いかもしれぬが、その背景たる江戸の雰囲気とそれを写す綺堂氏の霊筆とは、それを償ってあまりがある。
— 小酒井不木 『歴史的探偵小説の興味』 青空文庫
のみならず、もし此の物語を貴下が得意の霊筆に依って彼の物語のような形式に書き改めるとしたならば、その人を感動せしめることはかの物語以上であろう乎。
— 第二盲目物語 『聞書抄』 青空文庫