風鎮
ふうちん
名詞
標準
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文例 · 用例
このような、いわゆる模倣呪術にもとづく原始的な演劇が、古く風鎮めの呪法としても行われていたことは、江戸時代の文献が、明らかにそれを伝えているのであります。
— 知里真志保 『アイヌ宗教成立の史的背景』 青空文庫
三 風鎮めの呪法としての演劇『津軽紀聞』という本があって、高倉新一郎氏によればそれは今からおよそ二百年近くも前の、宝暦8年(西紀1758)の著述と推定されるものでありますが、その本の上巻に、松前蝦夷地の風俗の聞書として、“日和もふし”という行事の記事が見えております。
— 知里真志保 『アイヌ宗教成立の史的背景』 青空文庫
文献には、風鎮めの呪法として記録されているにすぎない、このような呪術的演劇が、本来は、古く、お祭の際に演じられている習いであった、原始的な仮装舞踊劇と密接な関係に立つものなのであります。
— 知里真志保 『アイヌ宗教成立の史的背景』 青空文庫
即ち、北海道の西南部、胆振国山越郡八雲地方では、明治になってからでも、鮭漁に関する風鎮めのお祭に於て、そのような仮装舞踊劇が演じられていたことを、土地の故老は記憶しているのであります。
— 知里真志保 『アイヌ宗教成立の史的背景』 青空文庫
そこで胸を躍らせながら畳のうへへぶちまけてみたら風鎮だの印籠の根付だのといつしよにその銀の匙をみつけたので、訳もなくほしくなりすぐさま母のところへ持つていつて「これをください」といつた。
— 中勘助 『銀の匙』 青空文庫
「……で、その弟宋清からは折々の便りを手にしているわけだが、この県の清風鎮の長官で小李広花栄という人物がある。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
その者からぜひとも私に清風鎮へ来てくれという勧めなのです。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
……どうだな武松、おぬしも私と一しょに、道をかえて、その清風鎮へ行ってみないか」「いや、よしましょう」「なぜ」「先生のつい犯した過失同様な女殺しの科とは違って、この武松のやった罪科は、血の池、針の山を追われる地獄のようなもんです。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
作例 · 標準
掛け軸の下端に重厚な風鎮を吊るすことで、紙のしわを伸ばして美しく見せることができる。
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骨董市で見つけた青磁の風鎮には、繊細な唐草模様が彫り込まれていた。
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祖父は季節に合わせて風鎮を替え、床の間の雰囲気を整えるのを密かな楽しみにしていた。
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