舞姿
まいすがた
名詞
標準
dancing figure
文例 · 用例
劇の調子が高まって妾の情人の哀切な心を表した舞姿に異国人が海の彼方の歌劇的な情味を感じた時、若い武士になった佐野が舞台に現れました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
只圓翁門下の高足、斎田惟成氏なんかの仕舞姿の写真を見ても、その凝りようはかなり甚だしいものがある。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
そして、お納戸地に緋の源氏車をあしらつた裾模様の振袖を、着換への途中でゝもあるかのやうにふわりと肩に羽織りかけて、艶やかな夜桜ときらびやかな般若の舞姿を背から胸へ、それから裾一杯に染め出した緋縮緬の長襦袢が覗かれた。
— 牧野信一 『夜の奇蹟』 青空文庫
」 人形は、般若の舞姿と夜桜の長襦袢に、衣裳を羽織つたまゝの姿で、立ち尽してゐるまゝだつたが滝尾は鬼のやうに酔つたまゝさつきの踊りの中で述べられた鬼の呪文を真似て、「おゝ、そして私には、お前の肌が何んな貴い光りを含んでゐるか?
— 牧野信一 『夜の奇蹟』 青空文庫
黒と白との染分縞は春の心の舞姿。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
「春風」も「白雲」も共に私達の水車小屋の労働馬であるが、その日は特に七福神の舞姿を染め出した真新しい腹掛けを吊つて、朝霧のなかにしやんしやんと鈴を鳴した。
— 牧野信一 『バラルダ物語』 青空文庫
碎けよと握り詰めたる柄も氣も何時しか緩みて、臥蠶の太眉閃々と動きて、覺えず『あゝ』と太息つけば、霞む刀に心も曇り、映るは我面ならで、烟の如き横笛が舞姿。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
わたくしは、この照日前の舞姿――狂人の狂う姿を描こうと思い立ったのであるが、ここに困ったことには、わたくしに狂人に関する知識のないことであった。
— 上村松園 『花筐と岩倉村』 青空文庫
作例 · 標準
舞台の上で扇を華麗に操る彼女の舞姿は、観客を幽玄の世界へと誘った。
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夕日に照らされながら舞う巫女の清らかな舞姿に、思わず背筋が伸びる思いがした。
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厳しい稽古を重ねて完成された彼の舞姿には、一切の無駄がなく凛とした美しさがある。
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