養老院
ようろういん
名詞
標準
home for the aged
文例 · 用例
こうした寂しい老人や老婦人らが、養老院の一室で骨牌をしながら、互に慰め合ってる異国風景を、外国映画のスクリンで見る時ほど、西洋という国の悲しさと味気なさを、沁々と思わせることはないのである。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫
どうか……真白な、柔らかな、そして身体がフウワリと何処までも――安心の谷の底までも沈んでゆく様な布団の上に、いや養老院の古畳の上でもいい、何も考へずに(そのまま死んでも惜しくはない)ゆっくりと寝てみたい!
— 石川啄木 『詩』 青空文庫
その金でパンを買って、皆んなでグラウンドへ担いで行き、グラウンドを一周してから代表者がそのパンを養老院へ持って行って寄附することにすれば、下手な仮装よりもぴりッと利いて面白く有意義ではないだろうかと、半なにか偽善者のように思われやしないかと心配しながら、一人一件という義務通り提案したのである。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
允子は「丘を越えて」の母親の生きかたの不甲斐なさに刺戟され「女は年をとると子供の外に何もないのがいけないのじゃないでしょうか」「母親は丘を越えて養老院へはいることじゃなくて、もっと大事な丘を越えなくちゃいけない」「女には二つの出産がある。
— 宮本百合子 『山本有三氏の境地』 青空文庫
「かかる官府の豹変は平安盛時への復帰とも解釈されるし、また政府の思想的一角が今日、俄かに欧化した」とも云い得るかのようであるが、実際には帝国芸術院が出来ると一緒に忽ち養老院、廃兵院という下馬評が常識のために根をすえてしまった。
— 宮本百合子 『矛盾の一形態としての諸文化組織』 青空文庫
なぜなら帝国芸術院は或る批評家も云う通り、芸術の養老院ではあっても、必ずしも芸術の正常なアカデミーではない。
— 戸坂潤 『思想動員論』 青空文庫
帝国芸術院が養老院にしろ類似アカデミーであるにしろ、とに角文化勲章的存在のものであることには議論の余地がない。
— 戸坂潤 『思想動員論』 青空文庫
名の示すごとく養老院で、収容者のなかで手の動くものは何かの手工芸をして一週間一クロウネずつ貰う。
— 白夜幻想曲 『踊る地平線』 青空文庫
作例 · 標準
祖父は現在、設備の整った養老院で快適に暮らしている。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
養老院への入所を検討している家族がいる。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
地域に根ざした養老院の運営を目指している。
Illusions AI · gemini-2.5-flash