手に汗を握る
てにあせをにぎる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to sit on the edge of one's seat
文例 · 用例
破り棄てなさるなど、それまで一度も無かつた事でございましたので、お傍の私たちはその度毎に、ひやりとして、手に汗を握る思ひが致しました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
手に汗を握る一大事であったが、山に取っては、蝗が飛ぶほどでもなかろう。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
むしろ日本選手の後半が足乱れ、踏むべからざる芝生を踏んで行進して来るのをみると、オリンピック日本招致が選手に与えた興奮を思いやられ手に汗を握るのである。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
初めこの勝三郎は学校教育が累をなし、目に丁字なき儕輩の忌む所となって、杵勝同窓会幹事の一人たる勝久の如きは、前途のために手に汗を握ること数であったが、固より些の学問が技芸を妨げるはずはないので、次第に家元たる声価も定まり、羽翼も成った。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
ハツと手に汗を握るくらゐ、氣の弱いものは動悸がするほど目覺しくやつたら、川開きの人氣は兩國の川の上ばかりではあるまい。
— 長谷川時雨 『花火と大川端』 青空文庫
而してその事実の経過を見るに、実に容易ならざる犯罪事件にして、その犯行の原因の不可解なる、又、加害者と被害者の行動の異状なる、而してその犯罪の巧妙にして深刻なる、実に近来|稀に見る怪事件にして、これを解決したる狭山課長の苦心、亦実に手に汗を握るものあり。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
……間一髪を容れぬ生死の境がじりじりと、涯てしもなく継続して行く……手に汗を握る……死んだ画面であった。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
ただ、その石のように握り締めた両手の拳の間から、生温るい汗がタラタラと迸しり流れるのをハッキリと意識していたものだが、「手に汗を握る」という形容はアンナ状態を指したものかも知れん。
— 夢野久作 『爆弾太平記』 青空文庫
作例 · 標準
決勝戦は手に汗を握る大熱戦となり、最後まで勝敗が分からなかった。
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手に汗を握るようなスリリングな冒険物語を読んだ。
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手に汗を握る攻防が繰り広げられ、観客は皆固唾を飲んだ。
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