絡み合い
からみあい
名詞
標準
文例 · 用例
起伏表裏がありながら、また最後に認め合うものを持つ二人の交際は、縄のように絡み合い段々その結ぼれを深めた。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
大食と胃薬とは雑草同士の絡み合いなのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
彼ら使う側と作る側、そして作る側同士の複雑な絡み合いも印象的だった。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
」 銀子の家庭と今におき絡み合いのある、小山の叔母さんも、そのころはまだ銀子の母より二つ三つ年下の娘であった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
葉子もこの従兄とのかつての恋愛模様と、新夫婦を母とともども小樽まで送って行った時の、三人の三角なりな気持の絡み合いは、何か美しい綾の多い葉子の話しぶりによると、それは相当|蠱惑的なローマンスで、モオパサンの小説にも似たものであった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
やがて北からは黄いろい蛇、南からは白い蛇、いずれも長さ十余|丈、渓の中ほどで行き合って、たがいに絡み合い咬み合って戦ったが、白い方の勢いがやや弱いようにみえた。
— 捜神後記(六朝) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
解決のない人間の間の利害や心理の矛盾、無目的な情熱の絡み合いの世界を、坂口安吾より太宰治より濃厚に戦慄的に描き出しているドストイェフスキーの文学は、目的のはっきりしない社会混乱のなかに生きているきょうの若い人の心をひきつける。
— ――若い人に贈る―― 『新しい文学の誕生』 青空文庫
今日の女の働き、社会生活は、この印象に似た一種の矛盾、極めていりくんで解きにくい時代的な絡み合いにおかれている実際であると思う。
— 宮本百合子 『働く婦人』 青空文庫