覆奏
覆奏
名詞
標準
文例 · 用例
とりも直さず、神の御食し物を、神自身のした如く、とり収めて覆奏する事から、転じて、人間の物を神物として供へる、と言ふ用語例になつたものに違ひない。
— 折口信夫 『村々の祭り』 青空文庫
此などになると、覆奏・奏覧などの義から遠のいて、献上すると言ふ事になつてゐる。
— 折口信夫 『村々の祭り』 青空文庫
更に転じては、神意の現実化した事を覆奏する義にもなつた。
— 祭りの発生 その一 『ほうとする話』 青空文庫
其が偏つて行つて、神の食国のまつりごとの完全になつた事を言ふ覆奏が盛んになつた。
— 祭りの発生 その一 『ほうとする話』 青空文庫
即、田畠を荒す精霊の代表として、鹿や蟹に、服従を誓はす形の呪言があり、鹿や蟹に扮した者の誓ふ、身ぶりや、覆奏詞があつた。
— 折口信夫 『偶人信仰の民俗化並びに伝説化せる道』 青空文庫
謂はゞ「覆奏」が原義に近いのであつた。
— 折口信夫 『神道に現れた民族論理』 青空文庫
即覆奏で、まをすと転じたのだ。
— 折口信夫 『神道に現れた民族論理』 青空文庫
賀正事は、詔旨に対する覆奏なのであつた。
— 唱導的方面を中心として 『国文学の発生(第四稿)』 青空文庫