現世代
げんせだい
名詞
標準
文例 · 用例
從つてそれは以前の諸世代に限られず、現世代もなほ環境であり得る。
— 三木清 『歴史哲學』 青空文庫
現世代の文学の土壤は、明治大正から次第に拡大され、特にプロレタリア文学運動がおこって、民衆の文化と文学を主張してからは窪川稲子、平林たい子などの婦人作家を生みながら野沢富美子の生活環境へまでひろがっている。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
何年間も否定されつづけて来た若き生の、肯定と回復の一つの気の如く、不安なつつみどころのない表現として、自然と自意識の問題を語るとき大多数の人は十九世紀より現世代にこの人間課題がどう進展して来ているかさえ見おとした。
— 宮本百合子 『生きつつある自意識』 青空文庫
しかしもし何らかの増加原則が存在するならば、換言すれば、もし現世代の一結婚は次世代の一以上の結婚を――再婚及び三婚を含んで――生ずるならば、死亡による世代の推移に比較してこれらの世代の継起が早く繰返されれば繰返されるほど、増加はいよいよ急速となることは、明かである。
— AN ESSAY ON THE PRINCIPLE OF POPULATION 『人口論』 青空文庫
後者は、戰爭前夜から昨今までのこれも長い世相の頽亂と日本の良心の凍結といふ恐怖的な現世代をさしても――である。
— 吉川英治 『折々の記』 青空文庫