挑灯
挑灯
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標準
文例 · 用例
また貧舎写興と題する詩(詩稿巻六十八)に云ふ、粲粲新霜縞瓦溝、離離寒菜入盤羞、贅童擁※掃枯葉、瞶婢挑灯縫破裘と。
— その七 ――放翁詩話三十章―― 『放翁鑑賞』 青空文庫
骸骨の画に夕風や盆挑灯も糊ばなれ 本間|主馬が宅に、骸骨どもの笛、 鼓をかまへて能する所を画きて、 壁に掛けたり(下略)稲妻やかほのところが薄の穂(大正十二年―十三年)
— 芥川龍之介 『芭蕉雑記』 青空文庫
軒挑灯を連ねし仲之町の茶屋もその洒脱なる筆致の下には自ら品川|板橋等の光景と選ぶ所なし。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
浅草観音堂の境内を描くに当つても彼の特徴は水茶屋|土弓場また奥山|見世物場等の群集に非ずして、例へば雷門の大挑灯を以て勢好く画面の全部を蔽はしめ、その下に無数の雨傘を描きたるが如きものとはなれり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
両側の家並は低く道は勝手次第に迂っていて、ペンキ塗の看板や模造西洋造りの硝子戸なぞは一軒も見当らぬ処から、折々氷屋の旗なぞの閃く外には横町の眺望に色彩というものは一ツもなく、仕立屋芋屋|駄菓子屋挑灯屋なぞ昔ながらの職業にその日の暮しを立てている家ばかりである。
— 一名 東京散策記 『日和下駄』 青空文庫
そのすがたは常より長く作りたる挑灯に日参などの文字をふとくしるしたるを持、裸にて※をふりつゝとくはしりておもひ/\にこゝろざす所の神仏へまゐる也。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
前にいふ井中の火も医者が挑灯を井の中へさげしゆゑその陽火にてもえいだしたるなるべし。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫
小豆色の十徳に、投げ頭巾をかぶり、袖口から小田原|挑灯をぶらさげて一閑は歩いている。
— 吉川英治 『※かみ浪人』 青空文庫