幇
ぱん
名詞
標準
文例 · 用例
幇間的なところがあって、気にいらない。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
そのとき食卓の日本料理の美味のうちに急に鳴物の入った三味線を土人街の坊主頭の幇間が弾き出すと、香港あたりでよく歌われる鴨緑江節を女達が噛むようにうたいだした。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
おともはざっと幇間だな。
— 泉鏡花 『鷭狩』 青空文庫
その大恩のある鷭の一類が、夫も妻も娘も忰も、貸座敷の亭主と幇間の鉄砲を食って、一時に、一百二三十ずつ、袋へ七つも詰込まれるんでは遣切れない。
— 泉鏡花 『鷭狩』 青空文庫
」 と下から上へ投掛けに肩へ浴びせたのは、旦那に続いた件の幇間と頷かれる。
— 泉鏡花 『鷭狩』 青空文庫
――幇間が帰ってからは、いまの拷掠については、何の気色もしなかったのである。
— 泉鏡花 『鷭狩』 青空文庫
」 と、幇間が茶づけをすする音、さらさらさら。
— 泉鏡花 『鷭狩』 青空文庫
―― 万世橋向うの――町の裏店に、もと洋服のさい取を萎して、あざとい碁会所をやっていた――金六、ちゃら金という、野幇間のような兀のちょいちょい顔を出すのが、ご新姐、ご新姐という、それがつい、口癖になったんですが。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
ウィキペディア
幇 とは中国で、経済的活動を中心とする互助的な組織・結社・団体。省外や海外などの異郷にあって同業・同郷・同族によって組織される。また秘密結社を指す場合もある。宋代に始まり、厳格な規約のもとに強い団結力と排他的性格をもつ。各組織の経緯・構成員により性質が異なるが、同郷会・互助会・協同組合という穏やかなものから、下述のとおりマフィア・暴力団と同等の非合法勢力もあり、現代日本語では一律に定義できない。
出典: 幇 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0