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現われ出る

あらわれでる
動詞
1
標準
文例 · 用例
後から来る約束のむす子が勉強の仕事を仕舞って、絵具を洗い落した石鹸臭い手をして、ひょっこり傍の叢から現われ出るのを待ち受けているのであった。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
その五(阿難が如何に摩登伽尼に云い諭すべきか苦慮して居るうちに、園林は金光に輝き其処に仏陀の姿が現われ出る
岡本かの子 阿難と呪術師の娘 青空文庫
やや二時間もたったと思うころ、あや目も知れない闇の中から、硫黄が丘の山頂――右肩をそびやかして、左をなで肩にした――が雲の産んだ鬼子のように、空中に現われ出る
有島武郎 生まれいずる悩み 青空文庫
晴れては曇る雪時雨の間に、岩内の後ろにそびえる山々が、高いのから先に、水平線上に現われ出る
有島武郎 生まれいずる悩み 青空文庫
ともすれば君の油断を見すまして、泥沼の中からぬるりと頭を出す水の精のように、その企図は心の底から現われ出るのだ。
有島武郎 生まれいずる悩み 青空文庫
彼女は自分の美徳を認めるものが現われ出るまで、それを沽ろうと企てたことが嘗てない。
有島武郎 惜みなく愛は奪う 青空文庫
意識のふりかえりなる所謂反省によっては掴めない経験そのものが認識となって現われ出る
有島武郎 惜みなく愛は奪う 青空文庫
そこに始めて私自身の外に厳存する運命の手が現われ出る
有島武郎 惜みなく愛は奪う 青空文庫