漾々
漾々
名詞
標準
文例 · 用例
薄闇が、ただ漾々と身辺に動いてゐる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
薄闇が、ただ漾々と身邊に動いてゐる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
ふとかたわらを見れば、漾々たる霞が池は、霜の置きたるように微黯き月影を宿せり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
然しその河は漾々として無辺際から無辺際へと流れて行く。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
波は漾々として遠く烟り、月は朧に一湾の真砂を照して、空も汀も淡白き中に、立尽せる二人の姿は墨の滴りたるやうの影を作れり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
楠氏の正統篠姫は、翠華漾々平和の国、周防大内家へ行ったのである。
— 国枝史郎 『弓道中祖伝』 青空文庫
彼はその中へ飛び込んで、恍惚として泳ぎ、漾々として波のまにまにただよい、そして嵐の中に全く沈んでしまうことができる。
— DAS WUNDERKIND 『神童』 青空文庫