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朱引き

しゅびき
名詞
1
標準
drawing red lines
文例 · 用例
近所はどうしたかと見てあるくと、ほかの家の杭はみんな元の通りになつてゐて、わたしの家のまはりの杭だけがなくなつて仕舞つたもんですから、こゝだけが赤い杭の外へこぼれ出して、朱引き外と云つたやうな形になつてゐるんです。
岡本綺堂 赤い杭 青空文庫
今もいふ通り、誰がしたのか知れませんが、家のまはりの赤い杭を抜いてしまつて、こゝだけを朱引き外にして置くと、不思議に火の手が廻つて来なかつたんです。
岡本綺堂 赤い杭 青空文庫
しかも彼是真夜中になると、その早桶のおのづからごろりと転げるといふに至つては、――明治時代の本所はたとひ草原には乏しかつたにもせよ、恐らくまだこのあたりは多少|所謂「御朱引き外」の面かげをとどめてゐたのであらう。
芥川龍之介 本所両国 青空文庫
朱引きそとの、本所松阪町にある吉良邸の一室だった。
林不忘 口笛を吹く武士 青空文庫
常盤橋際から、朱引き外の本所松阪町へ移った吉良家門内の長屋で、一角はいま、小林の許を辞して、この、じぶんの住いへかえってきたところだ。
林不忘 口笛を吹く武士 青空文庫
フフッ、(お妙の顎を掴んで頬ずりのようなことをしてからツイと奥の方へ歩き出しながら)ホ、ホ、御朱引き外も外すぎる、こんな田舎で芸者もできないじゃありませんか。
三好十郎 斬られの仙太 青空文庫
フフッ、(お妙の顎を掴んで頬ずりのようなことをしてからツイと奥の方へ歩き出しながら)ホ、ホ、御朱引き外も外すぎる、こんな田舎で芸者も出来ないじゃありませんか。
三好十郎 天狗外伝 斬られの仙太 青空文庫
それから約十五年、市中は云うまでもなく、朱引き外まで、品物を担いで根気よくしょうばいして歩いた。
鶯ばか 赤ひげ診療譚 青空文庫
作例 · 標準
重要書類の訂正箇所には、朱引きをして印鑑を押してください。
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「この図面の変更点は分かりやすく朱引きしておいたよ」と先輩が言った。
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経理担当者は、帳簿の誤記入を丁寧な朱引きで修正した。
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2
標準
red lines on maps marking town limits (Edo period)
作例 · 標準
江戸時代の古地図を見ると、江戸の範囲が朱引きで鮮明に示されている。
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「当時はこの朱引きの外側は郊外だったんだね」と歴史好きの友人が感心した。
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資料館で、かつての御府内の境界を決めた朱引きの史料を閲覧した。
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3
標準
red lines marking nouns in kanbun texts
作例 · 標準
漢文の授業で、名詞に朱引きをして返り点を打つ練習をした。
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「先生、ここの朱引きは人物名ということでいいですか?」と生徒が聞いた。
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古い写本には、読みを助けるための細い朱引きが残っていた。
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