書き様
かきざま
名詞
標準
文例 · 用例
同じ暑さ見舞でも種々書き様があろうがい。
— 加能作次郎 『恭三の父』 青空文庫
ただ蕪村の句の書き様はやや位置の不調子を免れざるか。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
余の考の中に入るべき歌にて、人を感動せしめたる例を尋ぬるも、ちよつと思ひあたらざりける故、例少しと言ひ放したる者にて、余り粗漏なる書き様にぞありし。
— 正岡子規 『人々に答ふ』 青空文庫
ただあの文章はいくらか書き様に善くない処があって徒らに人を罵詈したように聞こえたのは甚だ面白くなかった。
— 正岡子規 『病牀苦語』 青空文庫
年寄夫婦と大きな息子が三人居る丈の至極静かな家だったのでお駒の気質に合って、主人達からも可愛がられ自分も仕事だの手紙の書き様だのを教えてもらって満足した日を送って居るうちに喘息を持病に病んで居た父親が急に貧亡敗けをしてポックリと死んで仕舞った。
— 宮本百合子 『お久美さんと其の周囲』 青空文庫
だが、文章はどうにでも書き様があるのだし言葉にも色々の使い方があるのだ。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
知識は読ませ分らせなければムダにすぎないもので、端坐、ネヂハチマキ、机に向つて読まなければ分らない、それ以外に法がないなら仕方がないが、書き様や表はし様で寝ころんでも読めるやうに工夫のできるものなら、寝ころんで分るやうにした方がいゝ。
— ――酔つてクダまく職人が心構へを説くこと―― 『娯楽奉仕の心構へ』 青空文庫
」此文は年月日の書きざまが異様で、疑はしい所がないでもないが、わたくしは且く「享和之二二月」と読んで置く。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫