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左近

さこん
名詞
1
標準
文例 · 用例
これは政宗も万々合点していることだから、其年の暮には上方の富田左近|将監や施薬院玄以に書を与えて、何様なものだろうと探ると、案の定一白や玄以からは、会津の蘆名は予ねてより通聘して居るのに、貴下が勝手に之を逐い落して会津を取られたことは、殿下に於て甚しく機嫌を損じていらるるところだ、と云って遣した。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
それは鶴千代丸は人質の事ゆえ町野左近という者が附人として信長居城の岐阜へ置かれた。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
当時正四位下左近衛少将に任官し、十八万石を領するに至った。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
氏郷の出陣には民百姓ばかりで無い、町野左近将監も聊か危ぶんで、願わくは今しばらく土地にも慣れ、四囲の事情も明らかになってから、戦途に上って欲しいと思った。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
猪苗代城の奉行は、かつて松坂城の奉行であった町野左近将監で、これは氏郷の乳母を妻にしていて、主人とは特に親しみ深い者であった。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
氏郷の前軍の蒲生源左衛門、町野左近将監等は政宗勢の不誠実なところを看破したから大に驚いた。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
これを見ると氏郷に随って来た蒲生源左衛門、蒲生忠左衛門、蒲生四郎兵衛、町野左近将監、新参ではあるが名うての荒武者佐久間玄蕃が弟と聞えた佐久間久右衛門、同苗舎弟源六、綿利八右衛門など一人当千の勇士の面々、火の中にもあれ水の中にもあれ、死出|三途主従一緒と思詰めたる者共が堪り兼ねてツツと躍り出た。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
氏郷の相伴つかまつって苦しい者ではござらぬ、蒲生源左衛門|罷り通る、蒲生忠右衛門罷り通る、町野左近将監罷り通る、罷り通る、罷り通る、と陣鐘のような声もあれば陣太鼓のような声も有る、陣法螺吹立てるような声も有って、間隔たったる味方の軍勢の耳にも響けかしに勢い猛く挨拶して押通った。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫