清ら
きよら異読 けうら
名詞形容動詞
標準
elegant beauty
文例 · 用例
清らかになまめかしい白足袋も一足落ちている。
— 寺田寅彦 『病院風景』 青空文庫
それは何の歌だか分らないが、二部の合唱で、靜かな穩かな清らかな感じのするものであつた。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
汽車のゴー/\といふ單調な重々しい基音の上に、清らかに澄み切つた二つの音の流れがゆるやかな拍子で合つたり離れたり入り亂れて流れて行く。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
崖を下りて停車場の方へ行く道傍には清らかな小流が音を立てゝ流れて居た。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
清らかな斎の衣は、鶴の羽づくろいしながら泉を渡るに似て爽かにも厳かである。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
「人間はあんなにまでも美しく清らかに生きて行くことが出來るのだ。
— 南部修太郎 『處女作の思ひ出』 青空文庫
病室の床の上に美しい灰を撒き、清らかな藁を敷いて、その上に病人を寢かすことになつてゐます。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
毛は肩にたれて、まっ白な花をさした少女やそのほか、なんとなく気恥ずかしくってよくは見えませんでした、ただ一様に清らかで美しいと感じました。
— 国木田独歩 『あの時分』 青空文庫