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来性

らいせい
名詞
1
標準
文例 · 用例
そこで僕は思はずこれは画ぢやないと怒鳴つた」「さう、花が青ざめて燃えてゐるやうな白牡丹の絵でしたね」 その絵の意図は根気よく追求したら絵画部門で将来性を見出すものかも知れない。
岡本かの子 花は勁し 青空文庫
当時日本電気は、トランジスターの将来性を買ってパラメトロンの開発を打ち切る方針を固めていた。
富田倫生 パソコン創世記 青空文庫
殺しにゆく人間も、殺される側にまはる人間も、希望氏に於ては、その人間的豊かさに於て表現されたことは、如何にも正統な表現といはざるを得ない、吾人は、希望氏のかゝる対象に対する深き愛情が今後の仕事のスケールの大きさと豊饒さと未来性とをもたらすであらうことを信じて疑はない。
美術論・画論 小熊秀雄全集−19− 青空文庫
△水野佳一氏――一応の理屈はもつてゐる、然しその理屈の未来性は決して新時代的なものではない、ケレン性を去れと言ひたい。
美術論・画論 小熊秀雄全集−19− 青空文庫
福田、吉岡はこの二人が年齢的にも若いといふこと、その将来性に対する世間の期待と、次には所謂日本画の新しい方向に対して、この二人は何時の場合でも正統な追求の路筋を辿ることを知つてゐるといふ意味から、揺がない世間的な独自の人気を保持してゐるのである。
美術論・画論 小熊秀雄全集−19− 青空文庫
自分は元来性急な性分で、よく大きな声を出したり、怒鳴りつけたりするが、不思議にまだ嫂と喧嘩をした例はなかったのみならず、場合によると、兄よりもかえって心おきなく話をした。
夏目漱石 行人 青空文庫
来性急のくせに決断に乏しい自分だけれども、今度こそは下宿なり間借りなりして、当分気を抜こうと思い定めた。
夏目漱石 行人 青空文庫
剛情で、我儘で、一徹で、見栄坊で、喧嘩好きで、気の弱い彼の母親などは、彼が将来、強盗を働くとか、人殺しをするとかいふやうな恐しい悪党になりはしないかと、その将来性を非常に気遣ひ且つ怖れて居たさうである。
加能作次郎 世の中へ 青空文庫